【香川県・三豊市】(前編)白秋共同研究所ホワイトペンギン講座に参加してきました。

50歳から75歳未満を「白秋世代」と定義し、人生の後半戦も存分に楽しむことを当たり前にするといったビジョンを掲げて活動している「白秋共同研究所」。プログラムの一環で、2/3~4にかけて香川県三豊市へ視察に行ってきました。

・白秋共同研究所についてはこちらから
https://project.nikkeibp.co.jp/mirakoto/atcl/mirai/h_vol86/

白秋共同研究所香川県三豊市ツアー兵庫県神戸市王子公園株式会社W
ツアーメンバーの集合写真。
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お誘いいただいたのは、王子公園地域に引っ越して来て以来公私共にお世話になっている株式会社Wの代表、廣岡さん。

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・株式会社W(HP)
https://www.w-inc.co.jp/

王子公園・水道筋エリアを盛り上げるべく、地域イベントの企画やメディアの立ち上げ、学生や行政との連携といった幅広いお仕事に取り組まれています。

以前参加した「水道筋つまみ食いツアー」も、株式会社Wの事業の一環でした。

「王子公園・水道筋エリアで活動している仲間に、ぜひ香川県三豊市の取り組みを知ってほしい。現地に足を運び、フィジカルな学びを得て、自分たちの地域に還元していこう」。

そんな熱いメッセージをいただき、過密スケジュールの中なんとか時間を捻出して参加。結論から言って、無理をしてでも行って良かったと思っています。

途中参加ではありましたが、当日の視察の様子を、自分の所感を交えながらご紹介していきます。

「三豊じゃなくて、俺たちが盛り上がっているんだ。」

「三豊が盛り上がっているんじゃなくて、俺たちが盛り上がっているんだ」。

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香川県三豊市の取り組みについて、そう言い切ったのは古田 秘馬さん。「UDON HOUSE」や「URASHIMA VILLAGE」など、数多くの地域プロデュース・企業ブランディングを手がけてきた名プロデューサーです。

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ツアー一日目の宿となった「URASHIMA VILLAGE」。
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交流会の会場も「URASHIMA VILLAGE」内にある一室。
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テラスからは絶景オーシャンビューが。

途中参加だった自分は、三豊市のホットスポットをツアーで回った後に開かれたこの交流会から参加。すでに会場の熱気は最高値に達しており、三豊市で活躍するプレイヤーのお話と、それを聞いた参加者たちとの質疑応答がとても盛り上がっていました。

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三豊のホストと白秋のツアーゲストが一堂に会し、乾杯。
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地場食材を用いた逸品が収められているのは、さながら「玉手箱」。
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蓋を開けた瞬間、思わず笑みがごぼれる。
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アルコールも入り、美味しい料理に舌鼓を打ちながら歓談。
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古田さんをはじめ、三豊のプレイヤーの話に聞き入る参加者たち。
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お話の中で一番印象に残ったのが、冒頭にあった古田さんの一言。「三豊が盛り上がっているんじゃない。俺たちが盛り上がっているんだ」。

古田さんは、プレイヤーそれぞれの心からの「やりたい!」という想いを大事にし、あえて”無”責任に仕事をしてきたと話します。使命感や責任感を背負って取り組むと、いつかしんどくなり、無理が出てきて続かなくなる。だからこそ、「やるべき」ではなく、プレイヤーの裸の想いである「やりたい!」をベースにプロジェクトを進めて来たそうです。

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三豊のプレイヤーは自身のプロジェクトを話す際、とても良い表情で熱く語る。
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触発された白秋ツアー参加者側からは、積極的な質問が。
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三豊市を盛り上げるため、ではなく、自分たちの心からの「やりたい!」を形にしているだけ。「盛り上がっているのは自分たちなんだ」の一言の背景を知り、「まちづくりや地方創生はこうあるべきだ」との考え方にガチガチに縛られていた自分を見直すことができました。

現在住んでいる神戸市で関わっている地域プロジェクトでは、もっと自分の「やりたい!」を深掘りし、情熱を持って取り組めるようブラッシュアップしようと思います。

古田さんのお話は、他メディアでも詳しく取り上げられていますので、より詳しく知りたい方はそちらをご参照ください。

・地域プロデューサー・古田秘馬はなぜヒット企画を生み出せるのか。UDON HOUSEの仕掛け人が語る「プロデュース力の鍛え方」
https://localletter.jp/articles/local-produce/

議論は続く。年齢や職業の壁を超えて。

交流会を終えたのち、熱冷めやらぬ中リビングルームにて対話が続きました。時刻はすでに0時を回っておりましたが、年齢や職業といった壁を超え、闊達な議論が交わされました。

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アルコールが入っていることを差し引いてもすごい熱量でした。
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世代の異なる層が、それぞれの価値観をぶつけ合い、受け止めう充実した時間。

上の世代に対し、ネットメディアでは「老害」という言葉が踊り、若者の中には古い慣習を押し付けてくる存在だと忌み嫌った捉え方をする方も多いでしょう。でも、自分の実感はそれと異なります。

白秋共同研究所の皆さんは、総じてイキイキしています。好奇心を枯らさず、常に学び続け、仕事と人生に誇りと責任を持っている。端的に言うと人生を謳歌している感じがするんです。

対話の中では、変に若者に合わせるでもなく、かといって価値観を押し付けてくるでもなく、人対人で関わってくださる。みんなエネルギッシュでパワフルで、それでいて泰然自若としたどっしり感もあって。青春特有の迸るような赤い火じゃなくて、色んな人生経験を積んできたからこその青い火で燃えている方が多いように思います。

白秋共同研究所による「白秋」世代の定義についての概念図(出所:白秋共同研究所)まさしく成熟を楽しまれている方が多い印象。

あのような”白秋”世代を生きられるなら、老いを悲観することなく、歳を重ねるのが楽しみになってきますね。先達の背中がめっちゃカッコいいです。

香川県三豊市の視察がメインコンテンツではありましたが、自分はその中でイキイキと輝く「白秋世代」の先輩方に出会えたことが、何よりの感動であり収穫でした。

(後編へ)
https://ropeth.com/2023/02/06/hakusyu_white2/


兵庫県神戸市加古川市姫路市ライターカメラマンロペス

━━━━profile━━━━
兵庫県を拠点として活動している編集ライター、カメラマン。大学卒業後、小学校教諭、塾講師、保育士を経験。2019年からは合同会社hyphenに転職し、コワーキングスペースmocco姫路スタッフ、コワーキングスペースmocco加古川の立ち上げに関わり、コミュニティマネージャーとして活動。その後兵庫県播磨地域の情報誌『まるはり』の編集・取材フォトライターを経て独立。
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