50歳から75歳未満を「白秋世代」と定義し、人生の後半戦も存分に楽しむことを当たり前にするといったビジョンを掲げて活動している「白秋共同研究所」。プログラムの一環で、2/3~4にかけて香川県三豊市へ視察に行ってきました。
・白秋共同研究所についてはこちらから
https://project.nikkeibp.co.jp/mirakoto/atcl/mirai/h_vol86/
お誘いいただいたのは、王子公園地域に引っ越して来て以来公私共にお世話になっている株式会社Wの代表、廣岡さん。
・株式会社W(HP)
https://www.w-inc.co.jp/
王子公園・水道筋エリアを盛り上げるべく、地域イベントの企画やメディアの立ち上げ、学生や行政との連携といった幅広いお仕事に取り組まれています。
以前参加した「水道筋つまみ食いツアー」も、株式会社Wの事業の一環でした。
「王子公園・水道筋エリアで活動している仲間に、ぜひ香川県三豊市の取り組みを知ってほしい。現地に足を運び、フィジカルな学びを得て、自分たちの地域に還元していこう」。
そんな熱いメッセージをいただき、過密スケジュールの中なんとか時間を捻出して参加。結論から言って、無理をしてでも行って良かったと思っています。
途中参加ではありましたが、当日の視察の様子を前半のレポートに引き続き、自分の所感を交えながらご紹介していきます。
・前半のレポートはこちらから
https://ropeth.com/2023/02/05/hakusyu_white1/
朝からラーメン!?「讃岐らぁ麺 伊吹いりこセンター」
2日目は朝早くから漁港近くのラーメン屋「讃岐らぁ麺 伊吹いりこセンター」へ。
・讃岐らぁ麺 伊吹いりこセンター(HP)
https://www.mitoyo-kanko.com/facility/iriko_center/
香川県の海の恵みとして名高い「伊吹いりこ」をたっぷり使ったラーメンを、朝からいただけるという人気店です。なんと朝の6:00から開店しているそう。
頼んだの数量限定の「煮干しそば」。写真の透き通るようなスープを見てください。なんという透明度……。「顔が洗えるくらいのスープ」と表現されていましたが、さすがに顔は洗いませんでした。
出汁の効いたスープはあっさりとしていて、二日酔いの朝に食べても全く胃に負担が無い。それでいて煮干しの豊かな香味は失われておらず、大満足の一杯でした。
好きな魚で海鮮丼が作れる!「アオハタ鮮魚店」
朝ラーメンをキメたあと、畳み掛けるように次の飲食店へ。「讃岐らぁ麺 伊吹いりこセンター」から歩いて数十歩の位置にある「アオハタ鮮魚店」を訪れました。
・アオハタ鮮魚店(Instagram)
https://www.instagram.com/aohata_sengyoten/
1階は「海鮮物のお土産なら間違いなくここ」と言えるくらい、刺身盛りはもちろん、干物やいりこ出汁といった豊富な海鮮物が並んでいました。市場のような雰囲気で、鮮度抜群の魚介類が目でも舌でも楽しめます。
2階は食堂になっており、1階で選んだ自分好みの魚介の組み合わせで海鮮丼をいただけます。
参加者の皆さんで分け合い、「美味しいね」と語らいながら食べる海鮮丼は絶品でした。写真を見返していて思うけど、みんなご飯食べているとき本当にいい表情してるな……。
仕事と住まいとコミュニティ。瀬戸内ワークレジデンス「GATE(ゲート)」
続いての目的地は、瀬戸内ワークレジデンス「GATE(ゲート)」。地域に深く関わり、事業を立ち上げたり、マイプロジェクトを進めたりと、チャレンジして行きたい人々に「仕事(役割)」と「住まい」と「コミュニティ」を提供する場としてオープンした施設です。
・瀬戸内ワークレジデンス「GATE(ゲート)」(HP)
https://swr-gate.jp/
こちらを立ち上げたのは、瀬戸内ワークス代表の原田佳南子さん。
三豊市への移住・定住を考え、地域に入って自分の持っている技術を活かして暮らしていきたいと思うものの、どうしたらいいかわからない。どこで、誰と、何からやっていけばいいのだろうか。そんなリアルな悩みを持つ人たちのために、「仕事」と「住まい」と「コミュニティ」を提供する場所が必要だと感じ、GATEを立ち上げたそうです。
・原田さんが事業を立ち上げた詳しい背景はこちらから
https://localletter.jp/articles/miyoyo-setouchiworks/
空前の移住・定住ブームで各自治体が湧く中、実際の現場では「田舎暮らしに憧れるけれど仕事はどうしたらいいのか」「馴染みのない土地でいきなり住む場所を決めるのは難しい」といった話をよく聞きます。誰もが個人でバリバリ稼げるスキルを持っていて、新しい環境に即順応し、暮らしをつくっていけるなら話は簡単ですが、そうはいかないのが現実。
挑戦のハードルを少しでも下げ、一緒に楽しんで暮らしていける仲間を募るためには、どの地域であれこうした受け皿が必要だろうなと感じました。
そして昼食へ。ハイセンスなカフェ「SUN CAFE(サンカフェ)」
「え?また飯?めっちゃ食うやん」。思いました。はい、次は昼ごはんです。
朝からガッツリごちそうをいただいているため、空腹感はまるで無し。「びっくりするほどお腹減ってないわ……」とみんなが漏らす中「SUN CAFE(サンカフェ)」へ。
・SUN CAFE(HP)
https://www.sun-cafe.net/
店外の装飾が目を引きつつも、店内はゆったりとくつろげる環境でした。ハイセンスな場所の共通点として挙げられる特徴の一つに、「雑多なものが並びつつもどれも浮かずになぜかまとまっていて一つの世界観をつくっている」があります。SUN CAFEも例に漏れずそうしたセンスを感じました。本当に不思議。
食事は彩り豊かなピザやパスタが用意され、「お腹が減ってない」の言葉はどこへやら、美味しいご飯の数々に箸が止まりませんでした。
2日間の振り返り。「瀬戸内暮らしの大学」
2日間最後の目的地は「瀬戸内暮らしの大学」。「地元がキャンパス・みんなが先生」のキャッチコピーのもと、三豊市という学び舎で地域のさまざまな人が先生になり、あるいは生徒になって、好奇心を満たす学びを楽しんでいます。
・瀬戸内暮らしの大学(HP)
https://kurashinodaigaku.jp/
これは個人的な”野望”の一つなのですが、元教育者でありまちづくりを仕事にしていた者として、こうした取り組みはいつかやってみたいと思っていました。生涯教育がまだ浸透していない日本においては、学校を卒業したら勉強は終わりといった風潮があります。でも、学校を出て社会でさまざまな経験を積み、色んな課題に直面してこそ学びは楽しくなるじゃないですか。
地域に開かれた学校があって、年齢や性別にかかわらず個々人の興味関心や好奇心を満たす、あるいは広げるような取り組みがあるのって、とても豊かなことだと思います。
そんなワクワクを胸に秘めつつ、プログラムは最後の振り返りへ。グループに分かれてそれぞれの学びについてシェアしました。
参加者からは、「三豊の人たちと出会って語らう中で自分も色んなことに挑戦してみたい」といった意見が出たり、「もっと他の地域の取り組みも知ってみたい」という意見が出たり、各々多くの学びと刺激を得たようでした。
自分も今住んでいる地域でもっともっとやりたいことがあるので、一つずつ形にしていこうと思います。その自由のためにフリーランスになった部分もあるので。
2日間を通して感じたことを一言にまとめると、「やりたいはやれるんだな」ということ。お金や時間の制約はあるものの、まだそれを理由にして諦めるほど努力も工夫もしていないので、やれるところまでやろうと思います。
声をかけてくださった廣岡さん、ツアーをご一緒させていただいた皆様、本当にありがとうございました!
━━━━profile━━━━
兵庫県を拠点として活動している編集ライター、カメラマン。大学卒業後、小学校教諭、塾講師、保育士を経験。2019年からは合同会社hyphenに転職し、コワーキングスペースmocco姫路スタッフ、コワーキングスペースmocco加古川の立ち上げに関わり、コミュニティマネージャーとして活動。その後兵庫県播磨地域の情報誌『まるはり』の編集・取材フォトライターを経て独立。
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