2025年に開催された日本国際博覧会(大阪・関西万博)。同会のアイルランドパビリオン様からご依頼をいただき、同国の首相ミホル・マーティン(Mícheál Ó Máirtín)氏の万博視察の様子を撮影しました。
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)

世界各国が参加し、自国の文化や技術、地球規模の課題解決に向けたアイデアを紹介する国際的なイベント。教育を主たる目的とし、人類の進歩や将来展望を示す場です。1851年のロンドン万国博覧会が起源とされており、以来技術や文化の進歩を展示し、国際交流を促進する役割を担ってきました。
日本では、1970年に「人類の進歩と調和」をテーマに掲げた「日本万国博覧会」が開催。77カ国と4つの国際機関が参加しました。

2025年大阪・関西万博では、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、前回の倍以上の規模を誇る158の国と地域、9つの国際機関が参加。SDGs達成への貢献や、日本の国家戦略であるSociety 5.0の実現を目指しています。
・2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)
https://www.expo2025.or.jp/
アイルランドパビリオン

「創造性が人をつなぐ(Creativity Connects People)」をテーマに、伝統と未来、アイルランドと日本の文化的共創を表現したアイルランドのパビリオン。建築は古代ケルトの象徴「トリスケル」をモチーフにした三つの円形構造で構成され、音楽・ダンス・アートによる体験型展示が展開されています。屋外にはジョセフ・ウォルシュ氏による彫刻「Magnus Rinn」が設置され、自然・人・時間の円環的つながりを象徴しています。
・Ireland at Expo 2025
https://www.ireland.ie/en/expo/
以前は同国のNational Dayの撮影をさせていただきました。
・【大阪府・大阪市】2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)アイルランドパビリオン写真撮影
https://ropeth.com/2025/06/14/expo2025-ireland01/
アイルランドパビリオン(アイルランド館)















撮影の様子
撮影当日はアイルランド首相であるミホル・マーティン(Mícheál Ó Máirtín)氏が万博会場に来場。同氏の万博視察に同行し、その様子を撮影しました。









首相はまず自国のパビリオンを訪れ、その後UN(国際連合)とEU(欧州連合)のパビリオンを訪問。アイルランドパビリオンに戻ってからは、各国、機関から来訪した賓客と語らい、国際交流を深められました。
アイルランドパビリオン(アイルランド館)

















EU(欧州連合)パビリオン
EUパビリオンは、「新欧州バウハウス」の3つのコンセプト、すなわち「持続可能性」「美しさ」「インクルージョン(包摂性)」にインスピレーションを得たデザインとなっており、EUが現在および未来の世代に向けて、接続可能でつながりのある、包摂的かつ安全な世界の実現にどのように貢献しているかを紹介。没入型のインスタレーションやアクティビティを通じて、EUの政策やプログラム、日本との共同プロジェクト、そして両者が共有する強い政治的・文化的・経済的な結びつきを感じることができます。
・EUパビリオン(公式HP)
https://www.expo2025.or.jp/official-participant/eu/











UN(国際連合)パビリオン
「人類は団結したとき最も強くなる(United for a Better Future)」をテーマに、30以上の国連機関が一致団結して出展する国連パビリオン。国連創設80年の歴史をたどる「タイムライン・ウォール」、日常の身近なオブジェクトを通じて国連と私たちの暮らしのつながりを感じられる「オーブ(球体)の部屋」、そして持続可能な未来を体感できる「イマーシブ・シアター」が体験できます。
・国連パビリオン(公式HP)
https://www.expo2025.or.jp/official-participant/un/













賓客、ゲストとの交流































レセプション
当日最後の撮影は、パビリオン内で行われたレセプションパーティの様子でした。多数の来場者が訪れ、会場は満員状態に。首相をはじめ関係者から挨拶があり、音楽とダンス、お酒と食事が提供され、とてもにぎやかなムードに包まれていました。







今回のお仕事では、一国の宰相に帯同することで、国々の関わりを間近で見て肌身で感じることができました。世界と世界が出会う瞬間を、こうして写真を残せたことを心より光栄に思います。ご用命いただいたアイルランドパビリオン様、本当にありがとうございました。

━━━━profile━━━━
近畿圏を拠点として活動している編集ライター、カメラマン。大学卒業後、小学校教諭、塾講師、保育士を経験。2019年からは合同会社hyphenに転職し、コワーキングスペースmocco姫路スタッフ、コワーキングスペースmocco加古川の立ち上げに関わり、コミュニティマネージャーとして活動。その後兵庫県播磨地域の情報誌『まるはり』の編集・取材フォトライターを経て独立。2024年3月より大阪・福島のコワーキングスペースGRANDSLAMのコミュニティマネージャー。
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