【大阪・福島】コワーキング・イベントスペースGRANDSLAMにて「ことばとこころとからだvol.8」を開催しました。

大阪・福島にあるコワーキング・イベントスペース「GRANDSLAM(グランドスラム)」にて、言葉と文章を愛する人たちの集いである、「ことばとこころとからだ vol.8」を開催しました。

大阪福島コワーキングイベントスペースGRANDSLAMグランドスラムことばとこころとからだライター

会場情報【コワーキング&イベントスペース『GRANDSLAM』】

大阪福島コワーキングイベントスペースGRANDSLAMグランドスラム会議室シェアオフィス
フリーアドレスのコワーキングフロア。利用者同士が歓談する姿が日常的に見られる。

「成長・共創・つながり」という3つのコンセプトを軸に運営している、2019年8月設立のコワーキングスペース・イベントスペース GRANDSLAM。快適な作業環境を提供するだけでなく、学べるイベント、つながれる機会の創出などを通し、関わる人たちのビジネスの可能性を広げ続ける進化系スペースです。

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書架が充実しており、ビジネス系、クリエイティブ系の書籍が多く並ぶ。
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集中して作業したい方に向けた個別ブースを完備。
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2~5人で利用できる会議室も。
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2023年7月に移転し、新生GRANDSLAMとして第二章がスタート。クラウドファンディングでは約300万円の資金調達に成功し、多くの利用者に愛されているスペースです。

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クラウドファンディングページはこちらから。
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移転後のお披露目パーティでの集合写真。
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移転後のクラウドファンディング限定お披露目パーティでの一幕。

・コワーキング・イベントスペース「GRANDSLAM(グランドスラム)」HP
https://grandslam.osaka/

・「GRANDSLAM(グランドスラム)」紹介記事(note)
https://note.com/gsmp2019/n/n3e443736e353

「ことばとこころとからだ」イベント概要

「言葉や文章を愛する人たちと、一緒に楽しく語りたい!」

そんな想いから生まれた当イベント。
集まるのはライターや作家、エッセイスト、俳人、作詞作曲家、ナレーターなど、文章に関わるお仕事の方々はもちろん、純粋に文章や言葉が大好きな人たち。

大阪福島コワーキングイベントスペースGRANDSLAMグランドスラムことばとこころとからだライター

本や新聞記事、エッセイやネットのコラムなど、お互いの好きな文章を紹介し合ったり、テーマに沿って文章を書いてみたり、「楽しく書く」をモットーに毎月遊んでいます。

大阪福島コワーキングイベントスペースGRANDSLAMグランドスラムことばとこころとからだライター
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・ことばとこころとからだ詳細
https://ropeth.com/kotoba-kokoro-karada/

「ことばとこころとからだvol.8」イベントスタッフ

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・中野 広夢(なかの ひろむ)
兵庫県を拠点として活動しているフリーの編集ライター、カメラマン。大学卒業後、小学校教諭、塾講師、保育士を経験。2019年からはコワーキングスペースのコミュニティマネージャーとして活動。その後兵庫県播磨地域の情報誌『まるはり』の編集を経て独立。

Twitter:https://twitter.com/ropeth 
Instagram:https://instagram.com/ropeth 

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・前田 岳人(まえだ たけと)
大阪堀江・心斎橋のパーソナルジム「W-GYM」の代表トレーナー。医師から学べる運動指導者向けオンラインサロン「CRACK」主宰。自著にネット小説『ジムに入会したら国を救う破目になった』がある。

Twitter:https://twitter.com/maetake88 
Instagram:https://instagram.com/maetake0530 

「ことばとこころとからだvol.8」イベントレポート

大阪福島コワーキングイベントスペースGRANDSLAMグランドスラムことばとこころとからだライター

2022年末からスタートした、言葉と文章を愛する人たちが集うコミュニティ型イベント「ことばとこころとからだ」。第8回はいつも参加してくださる常連の方々に加え、お久しぶりの方と初めましての方も足を運んでくださり、合計7名で開催しました。

会場のGRANDSLAMは今月移転したばかりのピカピカのコワーキングスペース。クラウドファンディングのリターンで命名された「ナダヤ/レザールーム」を使用させていただきました。

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陽光溢れるあたたかなスペースで、レザーが映えるおしゃれな空間です。素敵な場所で開催できたこと、この場を借りて感謝します。

・名付け親の東大阪市に拠点を構える革製品メーカー「ナダヤ」(HP)
https://www.nadaya.co.jp/

<前半>今月出会った素敵な文章の紹介

もはや誰も時間通りにプログラムが進まないと諦めている当イベント。自己紹介と近況報告でたっぷり1時間使い、メインコンテンツの今月出会った素敵な文章の紹介へ。

トップバッターは毎回はるばる滋賀県から足を運んでくださるベテランライターのコマツマヨさん。今回は大好きな音楽の歌詞をご紹介いただきました。ことばと文章に関するものであれば形式を問わないスタイルでここまで進めてきましたが、色んな作品に触れられるのが本当に楽しいです。

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こちらはカバーソングです。

あなた今どこに?
あなた今本能寺
悲しみさえ置いて行けるなら
あなた今どこに?
あなた今本能寺
悲しみさえ置いて行けたなら

別れを決めたはずなのに
心変わりが風に揺れる
「ねぇ今なら戻れるの?」
だけどあなたまで届かない

レキシ「アケチノキモチ」より。

「諸説ありますが、織田信長と明智光秀は”デキていた”んじゃないかって話があるんです。歴史的な背景が盛り込まれ、考察しがいのある深みのある歌詞が大好きなポイントです」とコマツさん。直接的な表現でなくとも、「これってどういうことなんだろう?」と考える余白のある歌詞が魅力的と話してくれました。

小学校で教員をしている参加者からは「レキシというアーティストを初めて知った。どの曲も歴史をテーマにしており、授業で使ってみたいと思った」といった声や、トレーナーの前田さんからは「歴史×ラブソングの組み合わせが面白い」といった声が上がりました。

音楽に限らず絵画でも文学でも、能動的に向き合って自由に解釈できる”余白”がある作品は深みがあって面白いですよね。「わかりやすい」が持て囃される昨今、こうした作品が減ってきているので、当イベントでどんどん紹介していきたいです。

続いては今回初参加で演劇をご専門にされているアサカワミトさんから、コマツさんと同じく歌詞のご紹介。坂本龍一氏プロデュースによる、中谷美紀さんの「マインドサーカス」と「STRANGE PARADISE」について魅力を語ってくれました。

「どこがどうとか、うまく言えないけど、売野雅雄さんの書く歌詞がグサッと来るんですよ。生っぽさがあって、フレーズフレーズが刺さってくる。思春期の頃はこうした艶っぽい歌詞に魅了されました。ロジカルではなく感覚的な紹介になるのですが、ドキッとさせてくれる歌詞なんですよね」。

過去を振り返りながら話してくれたミトさんは、コマツさんと同様に「最近はストレートな表現が増え、考察しがいのある音楽が少なくなった」と感じているそう。他の参加者からは「背景にある思いや意図をわかりやすく語ってしまっている曲が多い。わざわざ全部言ってしまわず、解釈の余白を残しておいてほしい」と、共感するコメントもありました。

お次は当イベントの共同運営者でトレーナーの前田さん。ご紹介いただいたのはアンナ・カヴァン著『ジュリアとバズーカ』です。

こちらの作品を書いた作家のアンナはなんと薬物中毒者。「身体が創作活動にどのような影響を与えるのかに関心があった」と話す前田さんは、麻薬でハイになったり、ダウナー状態になった患者がどんな世界を描くのかに興味を引かれ、この本を選んだと言います。

「アンナの作品では『氷』と『車』がよく出てくるんですよ。彼女の『”何か”から逃げたい』という気持ちがこれらに表れており、独自の世界観をつくりだしています。現実と妄想を隔てる壁が無く、それが怖いというか面白いというか、味になっていて面白かったです」。

ドラッグを使ってトリップすることで優れた絵画や芸術を生むアーティストは少なくなく、自分も何人か知ってはいましたが、実際に作品を目にするのは初めてだったのでとても興味深かったです。間違いなく自分のアンテナからは見つからない作品でした。

続いては当イベント皆勤賞で、運営メンバーと言っても遜色ないほどガッツリ関わっていただいているしろくまさん。ご紹介いただいたのは、カレル・チャペック著『いろいろな人たち』です。

カレル・チャペックは、SF作品において作中に初めてロボットを登場させたことで知られる作家です。現在騒がれている「AIと人間」といったテーマや技術的特異点(シンギュラリティ)にいち早く注目し、作品で取り上げてきました。

本書では、機械が労働者のクリエイティブを貧しくしていくことでやがて労働者を支配するといったシーンが描かれており、機械と人との主従関係が逆転するストーリーで社会に警鐘を鳴らしました。

しろくまさんは「1920年代にこのテーマを問うているのがすごい」とし、「機械には積極的に投資をするのに人間には投資をしない。それでは機械ばかりがアップグレードし人間を超えていくのは当たり前だ」と、現在の社会について自身の考えを話してくれました。

最後は小学校教諭でありながらエッセイストでもある碧魚まりさんより、江國香織さんの『旅ドロップ』が紹介されました。

ライティングにおいて屈指の難易度を誇るエッセイ。誰もがnoteやブログで気軽に書けるからこそ、秀逸な作品を生むのが難しいジャンルです。

「江國さんは日常の一瞬を切り取って鮮やかに描く作家さん。情報だけでいえばたった3行で済んでしまうようなことを豊かに描く筆力がすごいです。心をゆさぶるようなものはないけれど、構えなしに読めるのが好きなポイントです」と話してくれました。

「エッセイ読んでいたら自分の記憶の引き出しを開けられるような感じがする」とまりさん。日常の出来事を独自の視点と感性から描き、なおかつ共感ポイントもつくるという高尚な文章力に、参加者からも感嘆の声があがりました。ライターのコマツさんは、「主観が強すぎると押し付けがましくエゴっぽくなってしまう。主観だけじゃなく描写とのバランスが良いものが良いエッセイだと思う」とコメントしました。

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<後半>課題執筆の講評会

プログラムは1時間ほど押して後半へ。各々が書いてきた課題執筆文について講評し合いました。

今月のテーマは「思い出の場所」。各々が形式にとらわれず、思い思いの文章を綴り、持ってきてくださいました。

力の入れようが半端ない。

普段からお仕事や趣味のnote、ブログ等で文章を書いていても、その場で誰かに読んでもらい、すぐにフィードバックをもらえる機会はそう多くありません。「真剣に読んでくれて嬉しかった」「目の前で自分の書いた文章の感想がもらえて嬉しい」といった声が多く聞かれる後半ですが、今回も互いの努力を讃えあい、珠玉の作品を愛し合う時間となりました。

大阪福島コワーキングイベントスペースGRANDSLAMグランドスラムことばとこころとからだライター
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参加者の課題執筆文とコメントは以下にご紹介いたします。
※公開可能な方のみ掲載。

・コマツマヨ『冒険と言わずして何と言う』
https://note.com/komatsu_mayo/n/n23439325b395

・前田岳人
https://docs.google.com/document/d/12MVsdZskzBUZXMvLvhtpMY4SL-XAO3-7/edit?usp=sharing&ouid=118406447478732598818&rtpof=true&sd=true

参加者の声

当日イベントにご参加いただいた方々の声を、以下の通りご紹介いたします。

次回「ことばとこころとからだvol.9」

来月開催される「ことばとこころとからだvol.9」については、以下の参加フォームからどうぞ。言葉や文章を愛する人と出会い、語られることを楽しみにしております。ぜひお気軽にご参加ください。


兵庫県神戸市加古川市姫路市ライターカメラマンロペス

━━━━profile━━━━
兵庫県を拠点として活動している編集ライター、カメラマン。大学卒業後、小学校教諭、塾講師、保育士を経験。2019年からは合同会社hyphenに転職し、コワーキングスペースmocco姫路スタッフ、コワーキングスペースmocco加古川の立ち上げに関わり、コミュニティマネージャーとして活動。その後兵庫県播磨地域の情報誌『まるはり』の編集・取材フォトライターを経て独立。
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