兵庫県明石市にある兵庫県立明石南高等学校。同校にて、毎年「国語表現」の特別非常勤講師として、「聞く活動」の授業の一コマを担当しています。

・兵庫県立明石南高等学校(HP)
http://www.hyogo-c.ed.jp/~meinan-hs/
国語表現「聞く活動」について
現行の高校国語(2022年度時点)は、平成30年度告示の新学習指導要領(平成30年告示)に基づいて実施されており、その中で選択科目である「国語表現」は以下のように位置づけられています。
選択科目「国語表現」は,表現の特徴や効果を理解した上で,自分の思いや考えをまとめ,適切かつ効果的に表現して他者と伝え合う能力を育成する科目として,主として「思考力・判断力・表現力等」の他者とのコミュニケーションの側面の力を育成する。
これは、過去の高校国語における課題を以下のように受け止め、改正されたものでした。
高等学校の国語教育においては,教材の読み取りが指導の中心になることが多く,国語による主体的な表現等が重視された授業が十分行われていないこと,話合いや論述などの「話すこと・聞くこと」,「書くこと」の領域の学習が十分に行われていないこと,古典の学習について,日本人として大切にしてきた言語文化を積極的に享受して社会や自分との関わりの中でそれらを生かしていくという観点が弱く,学習意欲が高まらないことなどが課題として指摘されている。
上記を踏まえ、現行の高校国語における「国語表現」では、「上手に話す技術」だけではなく、対話を通じて考えを更新していく力の育成が目的になっています。特に「聞くこと」においては、受動的な理解ではなく、能動的・批評的な行為として扱われており、
- 論理の展開を予想しながら聞く
- 内容や構成を評価する
- 表現の仕方を検討する
- 話し合いの目的に応じて参加する
ことが求められるようになりました。
国語表現「聞く活動」の授業にあたって
上記を踏まえ、特別非常勤講師としてご用命いただいている授業は、能動的に聞く態度を涵養すべく、実践的なインタビューを取り入れたワークショップ形式にて実施。ただインタビューの技法を学ぶ座学ではなく、
- 問いを立てる
- 他者の語りを引き出す
- 相手の経験を理解する
- 対話の中で考えを深める
- 相手の言葉を受け取り再構成する
といった体験的な学びができるように構成しています。








どのクラスでも回を重ねるごとにインタビューの精度が上がり、最初は「何を聞けばいいのかわからない」と言っていた生徒からも積極的に質問が出るようになりました。授業後のアンケートでは嬉しい言葉をたくさんいただき、彼ら彼女らにとって実りのある時間になったようで嬉しかったです。





お声がけくださった先生、受け入れてくださった管理職、そして一緒に学んでくれた生徒の皆様、本当にありがとうございました。

━━━━profile━━━━
兵庫県を拠点として活動している編集ライター、カメラマン。大学卒業後、小学校教諭、塾講師、保育士を経験。2019年からは合同会社hyphenに転職し、コワーキングスペースmocco姫路スタッフ、コワーキングスペースmocco加古川の立ち上げに関わり、コミュニティマネージャーとして活動。その後兵庫県播磨地域の情報誌『まるはり』の編集・取材フォトライターを経て独立。
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