【大阪府・福島】コワーキング・イベントスペースGRANDSLAMにて「ことばとこころとからだvol.4」を開催しました。

大阪府・福島にあるコワーキング・イベントスペース「GRANDSLAM(グランドスラム)」にて、言葉と文章を愛する人たちの集いである、「ことばとこころとからだ vol.4」を開催しました。

大阪福島コワーキングイベントスペースGRANDSLAMグランドスラムことばとこころとからだライター

今回は常連メンバーとGRANDSLAMスタッフを含め4名での開催。スケジュール通りにいかないのは毎度のことながら、文章について広く深く、そして熱く語り合うことができました。
みんな本当に引き出しが豊かなんですよね。話が尽きないです(笑)。

また、回を重ねるごとに参加者の筆力はメキメキと上達しており、課題執筆の文章を読むのがとても楽しみになっています。私自身皆さんの作品に強い影響を受けており、ライターという職にあぐらをかくことなく、彼らとともにどんどん挑戦していきたいと強く決意した会となりました。ほんま、負けてられへん。

会場情報【コワーキング&イベントスペース『GRANDSLAM』】

大阪福島コワーキングイベントスペースGRANDSLAMグランドスラムことばとこころとからだライター

「成長・共創・つながり」という3つのコンセプトを軸に運営している、2019年8月設立のコワーキングスペース・イベントスペース GRANDSLAM。快適な作業環境を提供するだけでなく、学べるイベント、つながれる機会の創出などを通し、関わる人たちのビジネスの可能性を広げ続ける進化系スペースです。

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・コワーキング・イベントスペース「GRANDSLAM(グランドスラム)」HP
https://grandslam.osaka/

・「GRANDSLAM(グランドスラム)」紹介記事(note)
https://note.com/gsmp2019/n/n3e443736e353

「ことばとこころとからだ」イベント概要

大阪福島コワーキングイベントスペースGRANDSLAMグランドスラムことばとこころとからだライター

「言葉や文章を愛する人たちと、一緒に楽しく語りたい!」

そんな想いから生まれた当イベント。
集まるのはライターや作家、エッセイスト、俳人、作詞作曲家、ナレーターなど、文章に関わるお仕事の方々はもちろん、純粋に文章や言葉が大好きな人たち。

大阪福島コワーキングイベントスペースGRANDSLAMグランドスラムことばとこころとからだライター

本や新聞記事、エッセイやネットのコラムなど、お互いの好きな文章を紹介し合ったり、テーマに沿って文章を書いてみたり、「楽しく書く」をモットーに毎月遊んでいます。

大阪福島コワーキングイベントスペースGRANDSLAMグランドスラムことばとこころとからだライター
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・ことばとこころとからだ詳細
https://ropeth.com/kotoba-kokoro-karada/

「ことばとこころとからだvol.4」イベントスタッフ

大阪福島コワーキングイベントスペースGRANDSLAMグランドスラムことばとこころとからだライター

・中野 広夢(なかの ひろむ)
兵庫県を拠点として活動しているフリーの編集ライター、カメラマン。大学卒業後、小学校教諭、塾講師、保育士を経験。2019年からはコワーキングスペースのコミュニティマネージャーとして活動。その後兵庫県播磨地域の情報誌『まるはり』の編集を経て独立。

Twitter:https://twitter.com/ropeth 
Instagram:https://instagram.com/ropeth 

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・前田 岳人(まえだ たけと)
大阪堀江・心斎橋のパーソナルジム「W-GYM」の代表トレーナー。医師から学べる運動指導者向けオンラインサロン「CRACK」主宰。自著にネット小説『ジムに入会したら国を救う破目になった』がある。

Twitter:https://twitter.com/maetake88 
Instagram:https://instagram.com/maetake0530 

ことばとこころとからだvol.4」イベントレポート

<前半>今月出会った素敵な文章の紹介

イベント前半は、各々が今月出会った素敵な文章を紹介し合いました。

第4回まで欠かすことなく参加してくださっている皆勤賞のしろくまさんからご紹介いただいたのは、当イベント初となる曲の歌詞。アニメ『ハイキュー!!』のED曲『LEO』で知られるアーティスト、tacicaの2022年6月リリースの『デッドエンド』でした。

ある天才の吐く一言一句
逃さずに捕らえたら
四六時中 妙な痛みに跪いている
素晴らしく生きる事
見窄らしく生きる事
その両方あって それこそ
素晴らしい

tacica『バッドエンド』より

「偉い人の話や本に書かれている言葉によって、これまで気づかなかった痛みを感じるようになったことってありませんか?」

しろくまさんの問いかけに、「うわー、めっちゃわかる」と一同共感。知らぬが仏、という言葉にある通り、知るからこそ悩んだり傷ついたりすることってありますよね。かといって無知のままで良いのかというとそうでもない。

イギリスの経済学者であるジョン・スチュアート・ミルが、自著『功利主義論』にて以下の言葉を残しています。

満足な豚であるより、不満足な人間である方が良い。それと同じように、
満足な愚者であるより、不満足なソクラテスである方が良い。」

たとえ学ぶ事で悩んだり傷ついたりしたとしても、無知ゆえに満足している状態よりは良いとするこの考え方。一時Twitterで話題になった以下の風刺イラストにも似たような考え方が表れています。

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読書すればするほど、見える景色が変わってくることを表している風刺イラスト。

しろくまさんの問いかけから、参加者で「どう受け取るのが健全なのだろう?」と議論が白熱。大学院で研究していたしろくまさんは、「学会での研究発表の場がまさに『至らなさに気付かされる』環境だった」とし、新たな視点や研究の可能性を拡げてくれる指摘だとポジティブに受け取られていました。

トレーナーでありアスリートの経験もある前田さんは、他者からのフィードバックについて「言ってもらえるうちが花。めんどくさくて相手してもらえなくなったら終わり」と話し、こちらもポジティブ。

一方で、イベント会場のGRANDSLAMのスタッフであるみおさんと自分は「めっちゃ傷ついてしまう」と、お二人とは異なる受け取り方でした。頭ではわかっていても、心に来る痛みを無かったことにはできません。素直に痛みを受け止めながらも、前を向いていく強さが必要なのだなと気付かされました。

続いて前田さんからは、京都の百万遍通にある古書店で購入した一冊、渡部昇一著『知的生活の方法』をご紹介いただきました。

トレーナーである前田さんは「身体」について書かれている箇所に注目。「散歩」について書かれた考察が面白かったと話します。

「カントやソローをはじめ、古今東西あらゆる思想家や哲学者が『散歩』の効用を認めています。ガチガチの身体のまま思考しても良いアイデアは出ない。身体を動かし、足の裏に刺激を与えることで、より思考がクリアになるんです」。

前田さんのお話を聞き、普段の自分を振り返ると、たしかにデスクワークばかりで身体がガチガチになったまま仕事をしていることが多いように思います。心身ともに整った状態で最高のパフォーマンスを出せるよう、本気で改善のための相談することにしました。

また、タイトルにある「知的生活」について「そもそも『知的』って何なの?」と問うてみたところ、前田さんは「インフォメーション(情報)をインテリジェンス(知恵)に昇華している人」とのご回答。仕入れた情報をそのまま横流しし、さも自分の知恵のようにアピールするYouTuberを見て、自分の言葉や学びとして発信する重要性を感じているとのことでした。

一方、しろくまさんは「自分の限界がわかり、それをちゃんと言える人」とのお答え。学べば学ぶほどわからないことが出てくる学問の世界に身を置くしろくまさんにとって、どこまでがわかり、どこからがわからないかを明確に言えるのはとても大事。学問に対しての真摯さがうかがえるご意見でした。

最後の紹介は私、ロペス。雑誌『nice things.』を紹介しました。

・『nice things.』(HP)
https://nicethings.jp/

ことばとこころとからだvol.2」でデザイナーのちひろさんがご紹介していた雑誌です。とても素敵だったので、二度目になりますがご紹介させていただきました。

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同封されていたメッセージカードに書かれている文章、めっちゃ良くないですか?「今日はどんな言葉に出会えるだろう?」は、まさに自分のこのイベントに対する期待感を表しているし、「言葉が積み重ねられて、想いができていく。その言葉から思考が生まれ、その言葉から自分ができていく。」には、言葉を大事にする人の哲学が色濃く表れています。

このメッセージカードがあることで、ていねいに雑誌を読み、言葉を拾っていこうと思えますよね。押し付けがましくないメッセージで、読書の「構え」をつくることができる、とても素敵な同封物だなと感じたのでご紹介しました。


前半ここまでで時間は軽く2時間超え。それぞれの価値観や引き出しをフルに稼働し、白熱した議論が交わされました。新たな発見がありつつ、自身の価値観の再認識にもなるこの機会。スタッフである自分自身、毎度本当に楽しませてもらっています。来月はどんな発見、気づきがあるのか。すでに今から楽しみです!

<後半>課題執筆の講評会

休憩を挟んだのち、イベント後半へ。

課題として設けていたテーマ「勝負」についての執筆記事をお互いに講評し合いました。

以下に、レポートに掲載許可をいただいた参加者の作品をご紹介。ぜひご高覧ください。

・前田岳人さん『覇者のカンパイ』
https://kakuyomu.jp/works/16817330654979004909/episodes/16817330654979057410

回を重ねるごとにどんどん筆力が上がっている前田さんの力作。今回はご自身の経験を踏まえた陸上競技における「勝負」がテーマの作品です。たった10秒の勝負の100m走を、走るようなタッチと臨場感で描き、最後は「勝利」が一体何なのかを考えさせる締めくくりになっています。タイトルの「カンパイ」にかけられた「完敗」と「乾杯」の意味を味わいながらぜひご一読ください。

・中野広夢(ロペス)『いい歳こいていこう』

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デザインセンスの無さは一旦横に置いてもらって……(笑)。白秋世代(50~75歳)を対象にした、仮想の生涯教育・学習の広告コピーを制作しました。

現在写真撮影で関わっている「白秋共同研究所」という組織があるのですが、ここの白秋世代の方々が本当にカッコよくて、「勝負」している先達をイメージして制作しました。

・白秋共同研究所についてはこちらから↓
https://ropeth.com/2023/03/18/hakusyu-last/


対話は終始盛り上がり、惜しみつつも終了の時間へ。毎回参加者の提出する高いクオリティの執筆課題に刺激を受け、「このままではいかん」と背筋が伸びる思いです。来月は自分も小説に挑戦します!宣言した!(笑)

ご参加いただいた皆様、素敵な時間をありがとうございました。ぜひ来月も一緒に文章を愛でましょう。

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次回「ことばとこころとからだvol.5」

来月開催される「ことばとこころとからだvol.5」については、以下の参加フォームからどうぞ。言葉や文章を愛する人と出会い、語られることを楽しみにしております。ぜひお気軽にご参加ください。
(※終了しました)

・イベントレポート
https://ropeth.com/2023/04/23/grandslam-kokorotokotobatokarada5/


兵庫県神戸市加古川市姫路市ライターカメラマンロペス

━━━━profile━━━━
兵庫県を拠点として活動している編集ライター、カメラマン。大学卒業後、小学校教諭、塾講師、保育士を経験。2019年からは合同会社hyphenに転職し、コワーキングスペースmocco姫路スタッフ、コワーキングスペースmocco加古川の立ち上げに関わり、コミュニティマネージャーとして活動。その後兵庫県播磨地域の情報誌『まるはり』の編集・取材フォトライターを経て独立。
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